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2026.02.26

社内研修レポート:
子どもたちの「ヨコへの発達」という考え方で、子どもをまなざし、スタッフ同士が学び合う


 Buranoでは、外部から様々な学びを取り入れながら子どもたちの支援を日々より良くすることに取り組んでおり、定期的に社内研修を実施しています。
 

今回は、「ヨコへの発達」に関する研究の第一人者として知られる垂髪あかり先生をBurano Oyamaにお招きし実施した研修について、レポートします。
 
 

他の支援現場やご家庭等で日々子どもたちと向き合っておられる皆さまに、広くご一読いただけると嬉しいです。

 
 

「ヨコへの発達」とは?
 

垂髪先生が推進されている「ヨコへの発達」とは、教育や発育で期待される一般的な発達=「タテの発達」とは別に、その子らしさやその子の個性の拡がりをとらえ、内面の動きをまなざす考え方です。
 

「タテの発達」だけを期待するべきではない子どもたちと向き合うとき、「ヨコの発達」というもうひとつの考え方を取り入れることで、その子の個性の拡がりをしっかりとまなざし、その発達を見守っていく取り組みは、医療的ケア児や重症心身障害児と対峙するBuranoの支援現場の在り方をより豊かにしてくれるはずです。
 

そんな考えから、Buranoでは2024年より垂髪先生に伴走支援いただいています。

  
 

今回の研修の目的
 

昨年末に実施した前回の研修では、「ヨコへの発達」という考え方への理解を深め、それを促進させる手法のひとつである「エピソード記述」について紹介いただきました。
 

そこから、実際にBuranoのスタッフが支援の現場で「エピソード記述」を実践しており、今回はその内容を社内で共有する場として実施しました。
 

  

「エピソード記述」とは、子どもと過ごすなかで、支援者が嬉しかったことや驚いたこと、気づいたことや感動したこと、反省したことなど、自分の心が動いたエピソードをありのままに記述するというものです。
 

これに取り組むことで、子どもの内面の動きやそれに対する支援者自身のかかわりについて振り返ることができます。
 

また、研修の場でエピソード記述の内容をスタッフ間でシェアし意見交換することで、多様な意見から互いの価値観や支援のあり方を知り、子どもに対してより多面的に深くとらえる視点をもつことができるようになります。

エピソードの事例
 

ここで少し、当日実際に取り上げたエピソードをご紹介します。
 
保育士スタッフと2歳6ヶ月のAちゃんのエピソード
 
 
・福笑いで馬を作る取り組みの時間だったが、Aちゃんがパーツを貼って絵を仕上げる方が楽しめそうな様子だったため、制作に変更。
 
パーツを画用紙に付けることは分かっているが、のりを使うこととはつながっていない様子。
 

本人は「自分でやる」という意思が強そうだったため、本人のやりたいようにやってもらい、様子を見守る。
 
そこから子ども本人が、のりの使い方を自身で発見し、使い方をキャッチしていく…そんな様子を、保育士が丁寧に観察し、感心し、これからの発見も楽しみに感じた様子が描かれたエピソード
 
 

◉看護師スタッフと4歳のBちゃんのエピソード
 
・氷遊びの時間。子どもたちが氷に触ってみているなか、Bちゃんはなかなか触ろうとしない。スタッフはBちゃんにも触ってみるように促すが、なかなかうまくいかない。
 
・そんななか、他のスタッフから「いやだったら触らなくていいよ~」との声かけがあり、Bちゃんと接していたスタッフは、Bちゃんの気持ちを考えていなかったことに気づき、そこから自分で氷を触った感覚を言葉で伝えたり、他の子どもたちの様子を伝えたりして過ごす。
 
そのうちに、Bちゃんが自分から手をだし、氷を触った…そんな様子の記録から、スタッフが「氷に触れて遊ぶ」ということに固執していた自分に気づき、内省する気持ちや、Bちゃんが「触りたい」と「触りたくない」の間で葛藤していたであろう気持ちに思いを巡らす様子が丁寧に描かれたエピソード

 
 

スタッフの様子
 

Buranoでは、看護師や保育士、機能訓練士等様々な職種のスタッフが働いています。
 

それぞれの専門性やバックグラウンドから、考え方や対処の仕方が異なることも多々あるため、それぞれが相手の行動の背景を理解し、尊重し合いながらコミュニケーションをとり、ひとつのチームとして子どもたちに良い環境をつくっていく必要があります。

 
 

今回のワークは、普段立ち止まることなく流れていく日々のなかで、子どもと自身の様子を立ち止まって観察し振り返り、そしてそれを言語化してスタッフ間でも共有することで、互いの考え方・接し方から学び、それぞれの支援のあり方の幅を広げることにもつながる、非常に有意義な内容でした。

  
 

スタッフからは下記のような感想がありました
 
◉他のスタッフのエピソード記述のシェアや、その後のグループでのディスカッションから周りのスタッフそれぞれが何を考えながら子どもたちとかかわっているのか、いろんな視点を知ることができて楽しかった
 
◉共感できる内容と、自分では思いつかない考えを発見することがあり、自分の子どもとのかかわりを振り返って支援の仕方を考える機会になった

Buranoは、これからも様々な学びを、外部から、そしてスタッフ同士から取り入れながら、子どもたちにより良い支援を提供できるように進化していきます。
 
 

養護の働き(優しく温かく包む心の動き)と教育の働き(大人の願いを伝える心の動き)を行き来する支援現場やご家庭の皆さまにとって、少しでも参考になりますと幸いです。

  
 
今回お招きした垂髪先生の記事はこちらからご覧いただけます。 
 
 

また、Buranoでは、現在一緒に働くスタッフを募集しています。
 

随時説明会も実施していますので、少しでも興味をお持ちいただいた方はぜひこちらからコンタクトいただけますと幸いです。

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