採用

2026.01.07
施設管理者インタビュー!〜小児病棟の看護師からBuranoへ〜
今回は、大学病院から転職し、Buranoの開所から携わっている早乙女さんにお話を伺いました。看護師として、また児童発達支援管理責任者(以下、児発管)および施設管理者として、日々どのようにお仕事に向き合っているのかお話を聞きたいと思います。
ーまず、現在のお仕事について教えてください。ー
早乙女)看護師としては、子どもたちの体調管理や医療的ケアを中心に行い、体調等で気になる変化があれば、ご家族と連絡を取ったりしています。また、必要に応じて訪問看護や病院に確認や相談をすることもあります。それ以外は職種関係なく、保育士さんと同じように一緒に遊んだり、活動に参加したりします。
また、児発管業務の具体的な内容としては、半年ごとに子どもたちの様子を振り返り計画の見直しをしたり、ご家族との面談を行っています。それから、子どもたち・家族の少し先を考えながら面談をして、意向に沿った支援ができるように相談支援専門員や関係機関と連携することも大きな役割になっています。
ー早乙女さんのBuranoでの立場や、職場の雰囲気について教えて下さい。ー
早乙女)形式上は「管理者」という立場ですが、Buranoでは上下関係をはっきりさせた仕組みを取っていません。みんな同じ立場で、その中に「管理者」「副管理者」という名前が付いている、というイメージです。いわゆる上司・部下という関係ではなく、対等に意見を出し合える風通しのよい職場になっています。
ー大学病院からBuranoへ転職されたときのお話を聞かせてください。ー
早乙女)私は大学病院の小児科病棟に11年ほど勤めた後、部署異動を経験しましたが、どうしても合わずに退職することになりました。しばらく休養したのち転職先を探しましたが、なかなかしっくりくるものがなく悩んでいたときに、知人から「秋山さんが子どもたちのためのデイサービスを立ち上げようとしている」という話を聞きました。
最初は未知の分野で不安も大きかったのですが、「あと一人看護師がいなければ、事業を始められない」というお話を伺ったこと、生まれつき重い病気を抱える息子さんに直接会わせていただいたことで、「関わってみたい」という気持ちが強くなっていきました。
大学病院時代、私は多くの退院支援に携わってきましたが、その後の子どもたちの生活に触れる機会はほとんどありませんでした。だからこそ、Buranoならその暮らしを一緒に見届け、支えていけるかもしれないと思い、最終的に転職を決意しました。
ー実際に働いてみて感じたことはどんなことでしたか?ー
早乙女)最初の半年から1年くらいは、記録用紙もなく、利用者さんの情報をどうまとめればいいのかもわからなかったので、本当に手探りでした。前職とのギャップを感じる余裕もなく、とにかく試行錯誤の連続でしたね。
働く中で印象的だったのは、子どもの行動に対する受け止め方が職種によって違うということです。たとえば、制作活動の途中で子どもが眠ってしまったとき、「活動ができなかった」と思いがちですが、保育士さんは「それだけ安心して休めたんだね」と捉えます。そうした物事を柔らかく受け止める視点に、日々刺激を受けています。
ーやりがいを感じる瞬間を教えてください。ー
早乙女)やりがいを感じるのは、子どもたちの「小さな変化」に気づけたときです。定型発達の子のような、わかりやすい成長は少ないかもしれません。でも、以前あまり笑わなかった子が笑うようになった、というような小さな変化を見つけられると、とても嬉しいです。
また、その子が好きなものや苦手なものを見つけて、ご家族に伝えたときに「そうなんです!」と共感してもらえると、まるで「答え合わせ」のような喜びがあります。ご家族と気持ちを共有できることは、大きなやりがいです。
さらに、Buranoでは定期的にイベントを開催しているので、普段は行けない場所に行けたり、「できない」と思っていたことを仲間やスタッフと一緒に体験できたりします。そうした活動を通じて、ご家族から「行けてよかった」「できると思わなかったことができた」といった感想をいただくと、この仕事を続けていて良かったと強く感じます。
ー他職種との連携で心がけていることはありますか?ー
早乙女)心がけているのは「一方の見方だけで物事を判断しない」ということです。例えば、マットを足で少し動かしたとき、「足で触るなんてお行儀が悪い」という保育士さんもいれば、「子どもが足で上る場所だから、手で触るのは不衛生」と考える看護師もいて、なかには特に意識せず癖で動かしている人もいます。「マットを元の位置に戻す」という同じ行動でも、いろいろな見方があるので、自分の見方だけで物事を捉えない方がいいと思っています。
そのためBuranoでは月に一度、スタッフミーティングを開催し、気になっていることをグループに分かれて話し合っています。さまざまな意見が出ますが、気づいたことを共有する場をつくることで、互いの価値観を理解しやすくなり、よりよい連携につながっていると感じています。
ー早乙女さんが思う「Buranoのいいところ」はどんなところでしょうか?ー
早乙女)Buranoのいいところは、ライフスタイルに合わせた働き方ができるところです。年齢や家庭の事情、お子さんの成長に合わせて、その都度調整できます。できる限り長く続けてもらえたらありがたいです。
また、日々のコミュニケーションをすごく大事にしているところもいいところだと思っています。朝や帰りのちょっとした時間ではありますが、きょうだい児や保護者に「夏休みどうだった?」「夕焼けきれいですね」など、話しかけたりしています。ご家族が困ったとき、気軽に相談しようかなと思ってもらえるように、このような小さな積み重ねを大事にしています。
ーこのお仕事を長く続けられる理由とはなんでしょう?ー
早乙女)Buranoではデイサービスだけでなく、キャンプのようなイベントがとても面白いんです。自分から新しい挑戦のアイデアを積極的に出すことは多くありませんが、相談を受けたときに「それ、いいですね!」と一緒に楽しめるのもBuranoの魅力のひとつだと思っています。
また、ご家族が「やりたいけれど難しい」と感じていることに対して、「じゃあ一緒にやってみましょう」と取り組めるのはBuranoならではだと思います。病院では安全や安心が最優先で、なかなか実現できなかったことも、Buranoでは安全を確保したうえで、どうやったらできるかと考えるようにしています。
そして何より、子どもやご家族が見せてくれる嬉しそうな表情や、心からの反応を直接感じられるのが大きいですね。それこそが本当のやりがいであり、続けていきたいと思える理由になっています。
ーお仕事で悩んでいる人たちにメッセージをお願いします。ー
早乙女)まずは、医療的ケア児や重症心身障害児、そのご家族と関われる場があることを知ってほしいと思います。私自身も、Buranoのような医療と生活がつながるデイサービスの存在をよく知らなかったんです。病院では、こうした働き方や環境を知る機会はなかなかありません。だからまず「こんな働き方の場もあるんだ」と知るだけでも選択肢が広がると思いますし、実際にやってみると楽しいと感じられると思います。
もちろん、医療職としての判断や責任感は欠かせませんが、Buranoでは「今日の責任をすべて一人で背負う」といったやり方はしません。その日にいる看護師やスタッフと「どうする?」と相談しながら動ける環境が整っています。いつでも相談できますし、サポートの体制もしっかりしています。子どもたちやご家族と関わる時間は、毎日が学びと発見の連続です。少しでも興味を持ってもらえたら、ぜひ一度見学に来ていただけたらと思います。
ー最後に、Burano代表の秋山さんから一言いただきました。ー
秋山)早乙女さんのいいところは、より当事者に近い視点で考えたり、想像したりできる点です。当事者の立場に立ちながらも、必要以上に踏み込みすぎないバランス感覚を持っていると感じています。また、柔軟性も非常に高く、僕が伝えたことをその都度吸収して実践できるので、僕が深く関わらなくても業務が円滑に進みます。
さらに管理者という肩書を全面に出すのではなく、常にフラットな姿勢で関わってくれるため、スタッフとのコミュニケーションもスムーズで、自然と信頼関係が築かれていると感じます。
ここでの仕事に興味を持ったら、ぜひ気軽に話を聞きにきてください。現場のあたたかさを大切にしたい方に、ぜひ仲間になってほしいと思っています。
今回、多くの方々からのリクエストを受けて実現した早乙女さんのインタビュー、いかがだったでしょうか。「緊張している」とおっしゃりながらも、ここには書ききれないほど、たくさんのお話をしてくださいました。
医療の現場とは異なる環境の中で、「生活に寄り添う支援」を実践し続ける早乙女さん。その姿は、専門職としての新たな可能性を示していたように感じます。「こういう働き方もあるんだ」と感じた方は、ぜひ一度、Buranoの扉をのぞいてみてください。
\1/26(月) 20:00~【特別企画】Burano・うりずんスタッフ座談会~退院後の子どもたちの生活を支える看護師のお話~開催のお知らせ/
この度、Buranoと同様に医療的ケア児とそのご家族をサポートしている認定NPO法人うりずんさんと、共同特別企画として、両法人で看護師スタッフとして活躍するメンバー4名によるオンライン座談会を開催します!病院での看護師経験を経て、医療的ケア児の福祉施設スタッフに転身したメンバーたちが、病院を退院したあとの子どもたちの生活を支える日々についてお話します。
詳細はこちらからご覧いただけます。
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