kikka

2025.07.03

「手をひっこめても、目をそらしてもいいんだよ」子どもの反応をまるごと受けとめる、保育士の優しいまなざし


重度障がい児 預かりデイサービスBuranoでは、より多くのお子さんの受け入れを目指して、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、保育士、介護福祉士と連携した体制でお子さまをお預かりしています。 

今回は保育士歴20年の百戸(もど)が、日々のやりがいについてお話をしてくれました。是非ご一読ください。 
 

ーBuranoに入社した経緯と決め手を教えてください

 
私の母が保育士だったこと、実家の隣に保育園があったことから、子どもの頃から保育士という職業が身近な存在でした。そのため私も自然と保育士を目指すようになりました。

 
Buranoに入社する前は13年間、保育園で働いていました。その中で集団行動が苦手で、支援が必要な子どもを保育する機会があり、そうした子どもたちと関わる中で「今、この子にちょっと響いたかも!」と感じる瞬間があると嬉しくて。

 
子どもの気持ちや反応を丁寧にくみ取りながら関わっていくことに充実感を感じるようになり、だんだんと療育の分野に心が惹かれるようになりました。

 
「保育士としてさらに成長したい」「新しいスキルもを身につけたい」と思っていた頃、知人からBuranoを紹介され、見学に行ってみたことで、療育の現場への関心がさらに深まり「ここで挑戦してみたい」という気持ちが固まりました。

 

 
毎日いろいろな日課活動をされていますが、保育業務の中で心がけていることはありますか?

 
日課活動などの主な企画は私が行っています。企画をする際には、まんべんなく様々な活動を取り入れながら、継続的な活動を通して子どもたちの成長を見守るということを心がけています。

 

たとえば、月に1回粘土あそびをするよりも、週に1回粘土に触れる方が、子どもにとっては「あ、これはこの前触った感覚だ」「これは前の続きかな」と記憶に残りやすいですよね。

 

また、季節を感じることも大切にしており、1か月ごとにメインの取り組みを決め、子ども一人一人のできることにあわせて、日々飽きることのないプログラムを実施しております。

 

具体的には桜を見たり、プールに入ったり、どんぐりで作品作りをしたり、冬は実際に雪に触れてみたりすることもあるんですよ。

 

手足をうまく動かせない子どもたちには、スタッフがサポートしながら一緒に活動を行うため、施設内はいつも賑やかで、和気あいあいとした雰囲気に包まれています。


 
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障がい児との関わりにおいてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

 
子どもたちから何らかの「反応」が返ってきたときに、やりがいを感じます。「反応」というのは、笑ったり声を出したりするようなポジティブなものだけではなく、目をそらしたり、手を引っ込めたりするようなネガティブな感情も含めてです。

 

保育士として子どものどんな感情も受け止める、気持ちに寄り添う、というのは心がけていることですが、そのうえで私の働きかけに対して子どもが何かしらの反応を見せてくれたときに「この活動を考えてよかったな」と嬉しくなります。

 

保育を通して「これはちょっと苦手なのかな?」とか「こうやって関わると、手を動かしてくれるな」といった発見があると、その発見を次の活動に活かすことができますよね。

 

Buranoには自分の気持ちを言葉で表現することが難しい子もいるけれど、表情や体の動きで教えてくれることもあるので、その小さな反応にも気付きたいという想いがあります。そうして、自分が子どもたちに何を伝えることができるか、日々自問自答しながら接しています。

 

医療的ケアが必要な子どもたちを保育するうえで、気を付けていることはありますか?

 
Buranoではみんなが安心して楽しい時間を過ごせるよう、子ども一人にスタッフが一人つき、きめ細やかなサポートを行っています。

 
必要に応じてグループに分けて活動を行うことがあるのですが、その際には痰の吸引を必要とする子が多いグループには看護師を多く配置するなど
医療的ケアにしっかり対応できる体制を整えています。

 

天気の良い日には、近くの公園へ出かけたり、散歩を楽しんだりすることがあります。

 
痰の吸引が必要な子どもたちも安心して参加できるよう、無理のないスケジュールを組み、こまめな休憩を取りながら進めています。 

 

子どもたち一人ひとりの体調やニーズに合わせて、スタッフの配置や活動の流れを調整し、 誰でも自分らしく、安心して充実した時間を過ごせるよう日々工夫を重ねております。

 

ー最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

 
Buranoでは日々の活動のほかにも、医療的ケアがある子どもと家族が一緒に宿泊できるよう、スタッフが同行するインクルーシブキャンプや、障がいがある子どものきょうだいを対象としたきょうだい児支援活動など、関わる人みんながワクワクするようなイベントがたくさん開催されています。

 
こういった経験を通して、子どもたちがさまざまな人との出会いやふれあいの中から「人と関わるって楽しい」「自分を受け入れてくれる人がいる」と感じられることを、スタッフが一丸となって目指しています。

 

 
ですから「Buranoへ来てみたら、きっと楽しいよ!」ということを伝えたいです。子どもたちの「楽しい」のその先にある、 日々の活動やイベントを通して感じる発見や感覚を、今後も大切にしていきたいです。

 

いつも笑顔でみんなを明るい気持ちにさせてくれる百戸さん。インタビュー開始前は少し緊張した面持ちでしたが、話していくうちにだんだんと子どもたちへの想いが溢れて伝わってくる1時間となりました。

 
子どもの気持ちに気づくことが得意な百戸さんは、これからも私たち家族や、子どもたちの想いをくみ取り、いろいろな経験をさせてくれることでしょう。ご利用を検討されている方は、ぜひ一度Buranoへ見学にいらしてください。

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